床張りの日々
おまたせしました。古民家リノベーションの件、また現場からお送りします。
今回はLDKスペースの内装工事のお話です。
床材はベッドルームと同様、コストダウンと汚れ対策などを鑑み、木質フローリングではなく塩化ビニル製のフロアタイルを採用しました。
先に仕上がったところをお見せします!
ここにひとり(と猫一匹)で住んでいるわけなのですが、
自分が住むだけでなく将来的に何かコミュニティに利用できる場所づくりを想定していて、
「田舎に慣れていない女性が訪れても、快適かつワクワク感をもって楽しんでもらえるレベル・クオリティを擁した空間を作ろう」
とイメージして、取り組んでいました。
サンゲツのフロアタイル
木目調タイルでも膨大な種類があり、こちらはベッドルームで採用したものとは別の濃色系にしてみました。サンゲツのカタログより、こちらを選定。
塩ビ製で強度はありますが、持つとぺにょんとしていてカッターナイフで簡単にカットできます。
自分でタイルを貼ることに
業者との打合せのさい、床材を貼る作業を施主自身で行うと20万円ほどコストダウンになるとの提案がありました。二つ返事で「やります」ということで、チャレンジしました!
最初にやり方を教えていただいてから、あとはひとりで黙々と。
作業フローは以下のような感じです。
①まずはタイルを並べます。「馬貼り」といって、タイルの半分の長さでずらして配置します。壁際の半端な分量はカッターで切り落としています。
注)本来は真ん中から端へ順番にやるのがセオリーなのですが、諸事情により大工さんの下地施工を追う格好になり、便宜上部屋の端からタイルを貼っています。
②60cmくらいの奥行きで(手を伸ばして届くくらい)並べたら、ペンで定規の線を引くようにタイルに沿って印をつけます。
③タイルを並べた順が崩れないように、いったん貼る位置から外してまとめて置き、ペンで引いた印に沿って下地にボンドを塗ります。
④ボンドが半乾きになるまで20〜30分放置後、先程のタイルを同じ配置で並べ直し、しっかり貼り付けます。
タイルの間からはみ出すボンドは厚手のキッチンペーパーを濡らしたもので拭き取ります。
①→④の工程を繰り返して貼っていきます。
木目柄があるので、偏らないよう配置しています。
途中微妙な歪みに気付き「失敗やらかした…?」と
孤軍奮闘で焦り・脱力し・泣きべそ気味になりながら、なんとか畳み掛けて進み…。
5時間くらいの作業で下地の境目まで追いつき一区切りです。着ていた服はボンドだらけになりました。
建具や柱に当たる部分は定規とカッターでカットして貼っています。
壁際や柱の際はこのように後から巾木がつくので、多少雑でもだいじょうぶ。
終盤はクロス(壁紙)屋さんと同時に作業しました。
クロス屋さんの職人技作業を見学しながらの、床張り完了!!やったー!
柄の感じがちょっと古臭さのある、キレイすぎない感じで狙い通りでした!
この後付く塗り風のクロスや照明、建具も然りですが、古民家とのミスマッチを軽減して古さを生かせるよう、「キレイすぎないレトロな雰囲気」を目指して作りました。
こちらの廊下〜玄関の床も同じタイルですが、室内ドアに干渉する部分が難しいから、とのことで、ここは内装屋さんがしっかり貼ってくださいました。
いろんな建材の特徴、メリットデメリットもだいぶ語れるようになりましたが…(笑)。
そのへんはまたの機会に書きますね。
ではまた!