きょうはコーヒーのはなしです。
2000年開催の沖縄サミットで、首相晩餐会にコーヒーが提供された時のこと。
当時アメリカ合衆国大統領のクリントン氏は、コーヒー嫌いで有名…、にもかかわらず、そのおいしさに感動したそうです。
そんなコーヒーを提供する名店が吉原のお隣、山谷にあるとのこと。
そこは「Bach」という名のカフェ。
お店の近隣は「山谷」というゾーンで今も簡易宿所が多く残っていて、ここで暮らしていた労働者が東京のインフラ整備を支えていたのだそうです。
21世紀のいまでは平和な下町の住宅街になっています。
夜になると路上で休まれている方もいるけれど、自転車で行き交うお母さんやおじいさん、子どもたちの姿が見え、独特の生活感があってちょっとほっとできます。
南千住の駅から歩いて15分くらいの場所で、バッハさんの絵が目印です。
創業は今から50年以上前の、1968年。
お店に入ると、きちんと落ち着いた印象のスタッフのかたが案内してくれます。
ゆったりしつつも、なんとなくノーブルな雰囲気。
コーヒーの香りもあいまって、ちょっと背筋をただしたくなるような感じがします。
バッハブレンドと、カーディナル・シュニッテンというケーキ。
こちらのコーヒー、飲んだ瞬間おいしすぎて思わず笑ってしまいました。
思えばコーヒーって、好きだけどつまり苦味に慣れただけなのかな、とか
カフェイン摂りたいから飲もうかな、とか
そんな感じで飲むことが多かったものですが…。
こんなにハッキリとおいしさが意識させられるコーヒーは初めてでした。
しましまが可愛らしいケーキは、たまごの黄身の生地と白身の生地が組み合わせてあり、中にコーヒー風味のクリームが仕込まれています。
ケーキとパンはマダムの手作りだそうで、ふわふわ優しい素材の香りがします。
そしてコーヒーとの相性に「本気」を感じます!
ぐううまい…
お持ち帰りメニューもあります。
カフェを利用せず、持ち帰りの豆などを購入しにくるお客さんも次々と来店していましたよ。
そういえばわたしは豆類が好きと公言しているのですが、コーヒーもある意味豆製品ですね。
コーヒーあらためて好きになりました。
お向かいの街並み。
帰りに美しい三毛猫に会いました。
それではまた。