冬の始まりに
知人の会社見学に誘われ、その前後に少し観光も。右も左もわからず初めての新潟市でしたが、予想以上に素晴らしかったのでブログにのこすことにしました。
①新潟市美術館
旅先ではとりあえず美術館に行くことがわりと多いのです。
企画展「香月泰男展」が開催中でした。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、香月さんは第二次世界大戦後の日本軍俘虜としてシベリアへ行って、生き残ることができた方なんですね。その体験をテーマにしたシベリアシリーズという作品群が最も知られています。
直に見る作品は、木炭で描かれたマットな黒と方解末という日本画の画材の淡黄色の背景で、たいへんスタイリッシュで洗練された色をしていました。
死んでしまった人を出来うる限り美しく、安らかであってほしいという思いが表されているとのこと。そんな信念が今でも大切に残っていることに温かいものを感じました。
曇り空が冬の日本海沿いらしくて風情がありますね。
②今代司酒造で酒蔵見学
せっかく新潟に来たので日本酒にも触れようと、見学受け入れをしている酒屋さんに行ってみました。
1泊だけの日程であまり時間もなかったこともあり、駅から歩いていける「今代司(いまよつかさ)酒造」さんへ。
WEBで見学予約ができ、たいへんスムーズです。
屋号の由来は「今の代を司る」ということだけあって、トレンドへの洞察に基づいた商品展開を徹底されている印象でした。
気さくで話上手な蔵人さんが案内してくださいました。
お米ができる土も、アルコールの発酵もカギを握る微生物は生活に大きく影響しているのだなとあらためて認識したりしまして
建物は明治時代のもので、釘を使わずに建てられているそうです。木材がすてきな色になっています。
杉玉は奈良県の神社から(お酒と交換で)送られてくるのだとか。
しぼりたてのお酒と2種類の甘酒を試飲しました
甘酒得意ではなかったのですが、酒米の甘酒がおいしくて、ちょっと克服の兆しが見えたかも…。
たのしい新潟、次回はおもしろレストラン編です。