たまに行きたい美術鑑賞記。
いつもartscapeというサイトで展覧会情報をチェックしているのですが、こちらでおすすめされていて気になっていた安西水丸展でございます。
(9月20日までの会期なので終了しています。遅い情報ですみません…。)
文字をタップするとリンクに飛びます。
安西水丸さんは1970年頃からイラストレーター、作家として多方面で活躍され、2014年に71歳でこの世を去っています。
わたしが安西水丸さんを知ったのは小学生の頃。家にあった、村上春樹さんのエッセイ本の表紙と挿絵のイラストからでした。
イラストの魅力も相まって、幼いながらもハマり漫画を読むように何度も読んでいました。
ちなみに村上春樹作品は小説の方はあまり自分には合わず、ほぼエッセイしか読んでおりませんでした…。
世田谷文学館に話を戻し。
お気に入りのデニムの着物に博多帯を締め、相棒のシトロエンC4と一緒に出発。家から世田谷文学館のある世田谷区南烏山への距離は80km、もはやちょっとした旅行です。
最寄り駅は京王線芦花公園駅のようで、駅前の一部は道が狭いけれど、のどかな街ですねぇ。
世田谷文学館へ到着!
世田谷文学館、略称「せたぶん」は1995年オープンだそうです。落ち着いた雰囲気ながら、訪問客でなかなかの賑わいです。
ほぼ撮影自由となっており、SNSで拡散してね、ということなのでしょうか。
見覚えのあるほのぼのするような、そしてセンスの感じられるイラストの数々。
モチーフと並べた展示も。
水平線のような横線で区切られた構図が特徴的です。
これは氏が幼少期を過ごした、南房総・千倉の広くゆったりした海の景色、まさに「水平線」に由来するとの説明がされていました。
展示の構成がなかなか凝っていて、生前の衣服など愛用品関係も多く展示されていました。
あまり大きくはない会場ながら、ぎゅっと内容の濃い、良い展覧会でした。
外には鯉が。
緑豊かなところでした。
遊びにきていたと思われる小学校高学年くらいの女の子3人組がちょうど着物の話をしていて、すれ違う際に「きもの綺麗〜」とお褒めの言葉をいただきとても嬉しかったです。
和装の文化、わずかでも広まったらいいなぁとひそかに願いました。
美術鑑賞記兼、つかの間のささやかな旅日記でした。
次回もそんな内容でお送りする予定…です。
それではまた。