湯っこやのみなみさん。

吉原遊女ほのぼの見聞録

千束の町中華・豊龍

吉原からほど近い場所に、良い匂いを感じる中華屋さんがあります。

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その名は「豊龍」さん。

 

吉原から浅草の方へ歩いて10分ほど。

国際通り沿いの東横インを目印に、その3件ほど隣の五差路の角に佇む赤いお店です。

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カウンターのみのちいさな店内は喫煙可。

深く染みついた壁のヤニが町中華の年月の流れを思わせ風情がありながら、カウンターの上などは丁寧に掃除されています。

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みそらーめん。

 

親子かどうかは不明ですが、親子ほどの年齢差の男性2人で営業されています。

年齢が若い方は寡黙な料理人。いっぽう年配の男性の方は気さくに接客をしてくださいます。

なんだか独特のコンビネーションで、良いタッグチームのよう。

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ギョーザ。

タレもあるけれど、「最初は何も付けずに食べてみてね」と説明されます。

その通り、何も付けなくてもしっかり旨味があふれます。

 

近所の人なのか、かわるがわる出入りがあって常時席が半分くらいは埋まっています。

ビールとギョーザで晩酌の人、少し離れた横にはラーメンを啜りながらチャーハンを分け合う男女ふたり。

 

先ほどのホール係の男性の方はテレビとたまに会話しています。

こどもの虐待の悲しいニュースに、

「赤ん坊なんて、泣くのが仕事みたいなもんなのにねぇ」

ド正論ですね。

 

料理人が黙々と炎につつまれた鍋を振るのをぼんやりながめながら、丼のうまいスープを飲み干したのでした。

 

ゆるゆるした温かい空気が好きで、つい帰り際に通っていましたが、少し前から夜の外食はできなくなってしまいましたね。

これからどうなるかはわからないけれど、最高だったギョーザに感謝です。

優しい味の醤油ラーメンも。

定期的に通いたいお店です。

 

それではまた。